Tシャツのリサイズを承りました。
Resizing a T Shirt.
「これと同じサイズに」、と、サンプルのT-シャツもお貸しいただけたので、そちらに合わせて、袖・脇・裾を直しました。
袖を外して、身幅、肩幅を詰めて、4410円 5000円(税抜)です。
ちょうどいいサンプルをお持ちでなければ、肩幅・身幅・着丈・袖丈、の寸法をお教えいただくだけでもお直し可能です。
ところで、
T-シャツは、本来、平積みをするために、袖は平付けだ、というお話をパターンセミナーの先生から聞きました。
平積みのための平付けだったとは存じませんでした。
袖の平付けというのは、身頃の裾から袖口まで、脇を一気に縫う方法です。
スムーズに脇を縫うために、アームホールのカーブが少なく、袖下と身頃脇の角度が広い、のかな。
洋服屋さんの商品陳列。
畳んだ状態の洋服が、何枚も積み重ねられてる様子を見たことがあると思いますが、それを平積みとい言います。
袖が平付けだと、縫うのも効率がよく、畳んだときにシワができにくい。そして傾くことが少なく何枚も平積みができるそうです。
着たときの体へのフィット感はなく、大きすぎるのがイヤで、小さめのTシャツを着てみると、今度は脇のシワが気になる、というのは、その、平付けをするための、袖と身頃にカーブが少ないというのが要因なのだとか。
最近のTシャツは、脇に縫い目のない、筒形のものに、袖をくっつけてると思いますが、”T”シャツというくらいなので、Tの形になるよう、袖山の高さがあまりなく、小さめのTシャツだとやっぱり脇にシワがよっちゃう、という。でも、ショルダーポイントの外側に山のてっぺんがあれば、むしろ高さのないほうが良い・・。
Tシャツの形にフィット感を求めて行くと、それはTeeではなくカットソーになるのでしょうか・・・?
謎。
もう独り言みたいになってきたので、このTシャツのリサイズ、工程を少し紹介します。
1.Unseam ほどく
脇に縫い目のないTシャツでしたので、まず、袖を外します。
2.Adjustment 調整
外した両袖を重ねてみたら、全然違いました。
小さい方に合わせます。↓※後ろ(画面左側)のところ、もうちょっとスムーズに丸くなるようにカットしています。
身頃のほう、サンプルに合わせて身幅をカットしています。
3.Sew 縫う
縫ってるところの写真は、デジカメ充電不足により撮れていませんが、
平付けにしました。
袖を小さい方に合わせたら、若干、袖山が高くなりましたが、
肩幅が肩の内側であれば、フィット感が、ちょっとは出ると思いますし、外側でも響かない程度と思います。
大きすぎて着ないのだけど、プリントがお気に入りだから着たい、というTシャツがありましたら、ぜひご相談くださいませ~!