Alter, Repair & Upcycle お直し・リメイク例

ワンピースにブラパッドを入れる add pads into a dress

ワンピースの胸元にブラパッドを入れる加工です。

料金は、2500円。(仕様によって異なります。)

納期は、5営業日~。

胸のところ、生地が2枚重ねになっていて、その生地の間にパッドを入れられるようにしました。

工程などの紹介

使用したミシンや糸など

職業用ミシンのシュプールSPUR90を使用しました。

針は11番、糸は60番のポリエステル濃い紺を使いました。

スカートやパンツの裏地に使われる生地を少し使いました。

縫い解く

胸カップのサイドを縫い解きます。端はパイピングで縫われていました。

入口作りと補強

表側の生地と肌にあたる側の生地、これらの間にパッドを入れたい。パッドを出し入れできる入り口を作ります。

生地が薄いので、補強します。裏地の生地を1.6㎝幅の8㎝長くらいに切って端に縫い付けます。

表側の生地の裏に、裏地を縫いつける。(なんかややこしい表現になってきました。すみません。)

肌にあたる側の生地には、生地の表(肌があたる側)に裏地の生地を縫って、裏地の生地を内側に折り返して、端を縫いました。

縫い戻し

最後にパイピングを縫い戻します。

こぼれ話

このオーダーをされたのは、英語ネイティブのお客様でした。LINEでご連絡いただいて、裾上げのご依頼でしたが、当日、「あ、そうそう。このパッドもつけて欲しいわ!」って、よくあるお直しのように追加でご依頼されたのです。パッドはお客様の持ち込みです。

初めて受けたご依頼内容でした。

「この胸の二枚の生地の間に入れるといい?」と伺ったところ、「え?」というお顔をされて、私も、「え?違うの?」と、お互い、目が点になってしまったという。

「とにかく、まかせるわ!」とおっしゃっていただけて、私が思いついた方法でやってみました。

受け取られたときに、「これは、あなたの国ではよくあるオーダーですか?」と聞いたところ、「そういうわけじゃないけど、ウェディングドレスのお直しに出した時にやってもらったの。その時は、生地の上に縫っただけ。」と教えてくれました。「でも、こっちの方が良いと思うわ!」っておっしゃっていただいて嬉しかったです。

とはいえ、悩ましいのは、お客様のご予算に合っていたかどうか。ご予算はとくに決めてなかったようですが、高いと思ったか、妥当と思ったか、安いと思ったかは伺えばよかったなぁ。

生地の上に縫っただけ、という方法なら、例えば1000円くらいでちょんちょんちょんってパッドの三か所を手縫いで縫い留めても良さそう。
手縫いでパッドを生地の上に置いてグルっとまつるなら1800円かな?

でも、それらの簡易的方法だと、私の気持ちや考えが邪魔をして、素直にOK!と言えないかも。

どういう考えが頭をよぎるかというと、この場合、「その簡易的に縫う方法なら、2~3回の着用には耐えられるかもしれないけど、デイリーウェアの部類だから、これから10回20回は着るんじゃないかしら?薄い生地に厚いパッド縫って、洗濯してる間にすぐ取れたり生地が破けるんじゃないかな??着用時は角度によってパッドが見えちゃうと思うんだよ?!ゆる系の服なのにパッドの位置を固定しちゃったら、着るたびに胸の位置が安定しなくてむずくなったりしないかな?」などなどです。

なので、最初にご依頼を聞いた時には、パッドが外から見えずに、着るたびにパッド位置の微調整ができて、洗濯でパッドがひっくり返っても直せて、ウレタンに貼ってある生地が中途半端に取れて使えなくなっても、新しいパッドに交換できるように、この方法しか思いつきませんでした。

黒いパッドだったら生地の上に手縫いでグルっと縫ってもいいかなって思うかもしれない。

料金設定が本当に難しくて、①時間、②スペース、③技術的なもの、この3つを織り交ぜて考えていますが、すんなり金額でないですね。

ごくまれに、難しいことしないで、安くていいから簡単な方法で!とご依頼されるお客様もいらっしゃるのですが、私は、少しでも高い金額でやってやろうと思ってお直しの提案をしたことはありません。いろんなシチュエーションを思い描ける限り想像して、長く着ていただけるような方法で、料金は他店を参考にしたり、後になって安すぎたかも…と後悔するような金額を提示しています。

高い!と思われるならそのお気持ちを伝えていただければ、こういう理由でこの金額にしている、というのは説明しますので、お気軽にお伝えください。また、他店だとこの金額だったよ、とか教えていただけるととても助かります。

-Alter, Repair & Upcycle お直し・リメイク例
-, ,