Operation History 運営作業履歴メモ

JANOME COSTURA 1000HL ジャノメ コスチューラ

8月は一年で一番ゆっくりできる月かもしれません。やりたいことは山盛りありますが、体調を第一に考えて忙しくなく過ごしました。

もうすぐ9月、記憶が無くなる前に運営メモとして、新しいミシンを買ったことを書きたいと思います。

Old machine broke
JUKI シュプール90の故障 修理へ

ジューキ、ついに動かなくなる

遡ること1年半前、2023年2月に、愛用していた職業用ミシンJUKIの職業用ミシンシュプール90が壊れました。だましだまし使ってきて、ついにモーターが空回りし、何も縫えない状態に。

修理屋さん探し

前にお世話になっていたミシン屋さんは随分前に廃業されてしまっていたので、あらためて検索。

「ミシン修理センター 湘南横須賀」というところにお願いしました。

縫えるようになって返ってきました。一安心。でも、以前と同様、やっぱり目飛びとかする。スパンの糸だと大丈夫なのが不思議。これはもう、古いからしょうがないらしい。中古で買って20年近く経ってるのかな。

この修理センターのおじさんは、クセのあるしゃべり方が面白い。そして優しい。もともとジャノメ横須賀店を運営していたというのを聞いて、以前よりジャノメの職業用ミシン欲しいな~って思っていたので、これ幸い!と思い、この方からジャノメの職業用ミシンを買うことにしました。

Why did I choose a Janome semi-industrial sewing machine?
ジャノメの職業ミシンにした経緯

なんでジャノメの職業用ミシンが欲しいと思ったのか?

日ごろYouTubeをラジオみたいに聞きながら作業していています。お気に入りのチャンネル、いくつかはミシン屋さんの動画で、とても勉強になります。色々と聞き漁っていたところ、一番(使い勝手など)良さそうな職業用ミシンというのが分かりました。

「ミシン屋ですけどなにか」?から、(確か。。。)「ミシン屋と裁断屋ですがなにか?」になり、2024年8月現在、「糸をかし」さんのチャンネルより。

これを聞いて、どうもベイビーロックさんの「エクシムプロ」が最強らしいというのがわかりました。

Recommended semi-industrial sewing machine, BabyLock Excim-pro
おススメの職業用ミシン ベビーロックのエクシムプロ おススメポイント

ざっくりとこうです。

  • 工業用の針板が使える。→他メーカーの工業用ミシンの針板でも使えることもある。
  • 工業用のラッパが付けられる。
  • 針は工業用→種類が沢山あるので、特殊な素材も縫える可能性が出てくる。

JUKIさんの職業ミシンだと針板がJUKIさんの職業用ミシンにしか使えなくて、ラッパも専用になるのかな?要は汎用性に乏しいということですね。

The Excim-pro which is a product of BabyLock (formerly under JUKI), is manufactured in Janome’s Taiwan factory.
元JUKIのベビーロック、エクシムプロはジャノメのOEM

エクシムプロが良いんだ~と思って過ごしていたところ、確か「ミシンマニア」というミシン屋さんの動画だったと思うのですが、エクシムプロはジャノメのOEMというお話があって、じゃあ、結局ジャノメもいいよね?と思い始めました。

んで、ジャノメの職業用ミシンを検索していくと、どうもジャノメの職業用ミシン、コスチューラ(※)780DB・780DX・783DB・783DXあたりも最強と言われているみたい。お値段も親切。ソースは全部探せ出せないのだけど、複数のミシン屋さんのブログで紹介されていました。(※)現在ジャノメのホームページを見ると、コスチューラと呼ばれているのは私の購入したコスチューラ1000HLだけで、かつてコスチューラと呼ばれていたのは767かな?紫のプーマのようなラインがあるやつ。でも販売店を見ると780や783もコスチューラと書かれている。

また、エクシムプロがジャノメのOEMという情報について、こちらのジャノメミシン屋さんのブログにも書いてありました。こちらのブログ記事によると、ベビーロックのエクシムプロとジャノメのコスチューラは外側が違うだけで中身が一緒とのこと。これら考えを経て、エクシムプロが最強なら、すなわちコスチューラも最強でしょ!という答えに至りました。

で、DXとDBだったら、糸切は欲しいからDX、780(黒)と783(チェリー)は色の違いと糸切機能付きのペダルがあるかないか、どっちがいいかな~~~~と、ジャノメのホームページを眺めていたところ・・・。

Janome Costura 1000HL ジャノメ コスチューラ1000HL を購入(2023年3月)

なに。このカワイイやつ。。。私の目に留まったのは、ジャノメ コスチューラ1000HL です。

かわいい

職業用ミシンなのにかわいい。かわいい職業用ミシンなんて、かつて見たことない。

イマイチなところ

残念なポイントは針がHL(家庭用)だということ。。。いろんな種類がある工業用の針が使えるミシンが良いに決まってる。

なんで家庭用針なのよっ!(後に取り付けが楽だな~と思い直す。)

あと、この時は、糸通しとか要らないじゃん!って思ってました。(今はありがたく使っています。)

とにかくモチベーションをあげたい

葛藤はありました。

仕事で使うのだから、種類の多い工業用針を使えるというのは優先順位の上位に来なければ…。家庭用のミシン針しか使えないだなんて、プロとしてどうなんだ…?ていうか、工業用の針、在庫いっぱいあるのに、新たに針を買い直すとかどうなの・・・?

3日ほど悩んだ結果…。「使い勝手?汎用性?値段? いや、私は、カワイイを取るっ!」

プロ仕様なわりに家庭用針を使うところが中途半端な感じのするスペック。でも見た目がかわいいコスチューラ1000HLを購入することにしました。

工業用ミシン針が使えるコスチューラを買うもんだと思っていたミシン修理のおじさんもびっくり。

色々と掛け合ってくれて、千葉のジャノメのお店から購入することになりました。ちょうど、ジャノメの経営体系も変わるタイミングで、ギリギリのギリ2024年3月半ばに購入。(3月過ぎたらしばらく買えなかったのと、値上がりするところだった。)とはいえ、ジャノメのコスチューラ780や783に比べたらお高いです。

でも、私にはどうしてもこの可愛いミシンが必要でした。

この時期の私は、何もかも落ちていました。体力も精神力も何もかもです。子供は1歳半、保育園で病気もらってきてはおおよそ家にいる。私も感染、具合悪い。新しい仕事、流れを上手く作れない。朝から晩まで鳴る電話。コロナが明けて増える注文。睡眠不足と痛い背中。マジで全部やりたくない。時間経つのが早すぎる。とにかく、とにかく、とにかくですよ、どうにかしたいこの現状!可愛いミシンで気分上昇!、というのを大いに期待して、このミシンを購入しました。

(電話の問い合わせが増えた原因は、近所で洋服のお直しを個人で受けていた方が引退されたこと。正直、こんな陽気にラップのようなことを言えるほどの余裕など皆無で、少しでもモチベを上げられたら…!と、藁をもつかむ思いで購入してます。)

1年後2024年3月に専用テーブル購入

世の中が値上げラッシュに恐れおののき始めたころ。私も、高くなるかもしれない恐怖に震えて専用テーブルを購入しました。

Love JANOME ジャノメ コスチューラ1000HL が好き

現在、お店の中央に鎮座しています。家庭用の針でも今のところ不便はありません。去年は何もかもがしんどかった。今はこのミシンを使って作業をしながら平穏な気持ちを取り戻しています。

好きなところ

ウェブやチラシの情報だけで一目ぼれして、実物を見たのは届いた日なのですが、箱からだして一番最初に思ったことは、「わっ!どさんこ来たっ!」でした。シュプールがシュっとした競走馬、ジャノメがどっしり力強いどさんこ。そんなイメージが頭に浮かぶほど、重量があって太い。

このコスチューラ1000HLの好きなところを述べます。

  • やっぱりかわいい
    →私はこのミントグリーンとかレトロかわいいが好きみたいです。
  • 重い
    →振動が抑えられて縫うのが快適で良い。
  • ボビン用のモーターがある
    →わざわざ上糸を切ってボビン用にモーターを使わなくても良い。
  • ペダルがアクセルと糸切で別れている
    →JUKIには、つま先がアクセル、かかとが糸切というペダルがあります。このタイプ、私はよく間違ってかかとを踏んでしまって、全く意図しないところで糸を切ってしまう。私のJUKIシュプール90のはアクセルだけのペダルなんだけど、以前働いたお直し屋さんとお直し教室の先生のミシンがペダルが糸切付きで、気を付けてるつもりでも忘れたころに踏んじゃうという失敗を繰り返していました。ジャノメは大きいペダルと小さいペダルと2つ並べて一つになっていて、左がアクセル、右が糸切という仕様になっているのが、本当に好き。
  • マジックカケのような部位がある
    →可変式糸案内という部位。これはエクシムプロや780シリーズには付いてなかったような気がする。マジックカケとは、糸調子を安定させる器具です。ミシンマニアさんの動画で紹介されていました。これを私のシュプール90につけたら糸調子が良くなるかもしれないと思いながら、1万円くらいするので、一か八かの賭けには出れずにいるのですが、このマジックカケと機能が同じような部品が付いているので、まあ、万が一、厚手専用に使っているブラザーの工業用ミシンが不調の時には、安心してこのジャノメのコスチューラを使えるな~と思ってるところです。
  • 家庭用の針、付けやすい
    →工業用の針は軸の断面が丸くて、刃先の溝を指で感じながら取り付ける必要があるのですが、家庭用のは軸の断面が半円なので、一発で規定の位置に取り付けることができます。まあ、一発のほうが便利ですよね。時間短縮にもなるし。家庭用の針は私が使ってるロックミシン衣縫人にも使えるので、汎用性があるといえばありますね。家庭用ミシンの針の種類が豊富になればいいな~と思います。
  • 糸通し
    こんなの要らないって思ってましたけど、まあ、使ってます。便利ですね。甘やかされてるような気持ちになります。壊れやすいと言われる部位なので、これが壊れたらと思うと怖いです。

ちなみに、アメリカでは

調べによると、アメリカでは「Janome Elna ef1」という品名で売っているかもしれません。見た目はほぼ一緒です。たぶんおおよそ同じ機能を備えていると思います。可変式糸案内はついてない模様。

私の気持ちを上げてくれるミシン。本当に買ってよかったです。

これは新しいミシンを買ったメモ第一弾。実はもう一台、別なミシンを買いました。それはまた折を見て書きたいと思います。

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