Alter, Repair & Upcycle お直し・リメイク例

KEONI OF HAWAII aloha shirt 破れのお直し

カメハメハ アロハシャツのお直しに引き続き、ケオニ オブ ハワイのアロハシャツ、袖口の破れのお直しです。こちらも思っていたよりも時間がかかってしまって、見積もり誤ったと落ち込み、次回に活かせたらいいな~と願うメモです。

Before / After 

左袖
右袖

両袖をミシンタタキで修理しました。3時間以上かかりました。2025年9月現在、10月に神奈川県の最低賃金が1時間1225円に値上がりすることも考えて、両袖口修理8000~10000円くらいが適正価格と思います。

ミシンタタキについて

ミシンタタキとは、破れた箇所の下に布をあてて、上からミシンで細かく縫い、補強する修理方法です。ミシン刺しとも呼ばれます。ミシンつぎなど、他の言い方も発見したことがあります。違いを私はわかっておらず、全部同じ内容と思っています。

でも、お店や人によって縫い方は様々です。ここは個性の出るところだと思います。

あて布について、厚いと固くなりすぎるから、破れて穴が開いてなかったから薄い方がいいと教わりました。また、かつて私は、最初に教えてもらった時のように、あて布の周りは、ロックミシンで仕上げていました。でも、色んなお直しを承っていくなかで、他の人がやったお直し跡がある品物がめぐってきたりして、この人はこうするんだ~と参考にさせていただくこともあります。その中で、ピンキングばさみを利用してる人がいて、これはいいな!と思い、私も真似して3㎜の細かいピンキングばさみを購入し、そこからあて布はピンキングばさみで端の処理をしています。

糸については、(50番以上なら)何番でも色があうもの、という風に教わったのですが、90番の方が仕上がりが固くなくて好みなので、なるべく細い糸を利用しています。最近では、上はスパン90番、下糸をフィラメント100番というのを定番にやっています。もし、耐久性がイマイチだというご意見があったら、下糸スパン90番に戻そうと思います。ちなみに今回は両方100番フィラメントです。

使用したもの

ミシンタタキ用

  • 7番の針
  • 100番のポリエステル糸(2色)
  • あて布(ポリの裏地とシャツの生地)
  • 両面熱融着テープ
  • 3㎜のピンキングハサミ

袖口の縫い戻し用

  • 11番の針
  • 50番のポリエステルフィラメント糸

工程

  1. 袖口の縫い目を解く
    古いと固まってなかなかほどけにくいです。
  2. 少しアイロンをかけて折り目を伸ばす
    レーヨンなのでスチームはかけずに。
  3. あて布を探す
    ここは地味に時間がかかります。布が表に出ても、デザインを壊さない色で、かつ、オリジナルと近しい質感の生地を探さないといけません。あちこち引っ張り出しては、あててみる。左袖には、くすんだブルーのブラウス用のハギレを、右袖には、茶色の裏地の生地をを使うことにしました。
  4. 糸を選ぶ
    いつもは、90番のスパン糸を使うのですが、今回のシャツはツルツルの生地だったので、100番のフィラメント糸を使ってみました。スカートやスーツパンツのなどの裾に使うスクイ縫い用の糸です。まず、色味を探すのに、90番の糸と100番の糸総出。柄の色を損ねない色を、試し縫いなどしながら選びました。似たような色の90番糸があっても、試して縫ってみるとなんとなく違和感があったので、100番で試みました。私は、90番、60番、50番に比べると、持ってる100番の糸の数は少ないのですが、ラッキーなことに合う色があって良かったです。ここも地味に時間のかかる作業です。
  5. あて布を適切な形に切って仮止めする
    両面のアイロンでくっつくテープを2~3㎜の細さに切って、本体とあて布の端に挟んでアイロンをかけて仮止めします。
  6. 7番の針と100番の糸で永遠に刺す
    穴が大きいので、密に、布を織ってるイメージでタタキました。布目の縦に沿って縫い、袖口は横に縫いました。
  7. 11番の針と50番の糸に替えて袖口を縫い戻す
    袖口が擦れていて、そこも縫ってるので、固くなってます。指でもみ込むように折って、アイロンして形を付けて、元の縫い目に合うように待ち針で留めて縫い戻しました。通常の裾上げとは違って、ゆっくり縫いました。

ケオニオブハワイ アロハシャツのメモ

こちらは洗濯タグが消えずに残っていて、レーヨンというのは分かったのですが、カメハメハアロハシャツを調べたら興味深いことがわかったので、ケオニオブハワイのアロハシャツも調べてみました。

タグにも書いてあったように、日本製です。

コーパイロットに聞いたところ、

ケオニ・オブ・ハワイ(Keoni of Hawaii)は、アロハシャツの中でも芸術性と文化的背景を重視した特別なブランドです。単なる衣料品ではなく、**「着るアート」**としてのアロハシャツを追求しているのが特徴です。

🌺 ケオニ・オブ・ハワイとは?

  • 創始者はジョン・“ケオニ”・メイグス
    20世紀中頃に活躍した伝説的なテキスタイルデザイナー。彼の洗練されたデザインは、アロハシャツを「ハワイ土産」から「芸術作品」へと昇華させました。
  • 1996年に復刻プロジェクトとして誕生
    日本のブランド「サンサーフ(SUN SURF)」が、メイグスの未発表デザインをもとに製品化。ブランド名に彼のハワイ名「ケオニ」を冠しました。
  • 「ハワイと日本の架け橋に」という理念
    メイグスの想いを受け継ぎ、2001年以降は国内外のアーティストがデザインを担当。毎年、限定モデルとしてリリースされ、コレクターズアイテムとしても人気です。
  • 特徴的なデザインと仕様
    ・ 抜染プリントによる鮮やかな柄
    ・ 柄合わせされた胸ポケット
    ・ ココナッツボタン
    ・ 高級フィラメントレーヨン使用
    ・ 日本製の丁寧な縫製

なるほど。勉強になりました。

生地はレーヨンですが、カメハメハより柔らかい感じ、カメハメハの方が張りがあるというか、もしかしたら、そのカメハメハのレーヨンより糸が細いのかな?と思ったりました。どうだろうか。まあ、いま私の目の前にあるこの2着は新品ではなく、お互い同じ年月を過ごしてるかどうかもわからないので、比較するものではないかもしれません。

こちらも袖口の外側に大きな穴がありました。カメハメハのように、暗い色よりも明るい色の劣化が多い。明るい色素と紫外線か何かが反応して劣化を早めたのかな?

今回、あて布は2種類使っています。表に出た時に色が目立たないようなものを、持ってる素材から見つけました。

素材選びに時間がかかって、さて、急いでやるぞ!と思ったのがほんと良くない。

焦ると良くないというのを、たびたび肝に銘じるわりには、ほんとよく焦るのですが、今回、ミシンを刺してる途中で、あて布の縦と横を間違っていることに気が付いて、作業をストップ。ある程度進んでいたので、布をギリギリのところで切って、布の目に合うように改めて切って、あて布しました。

今回も、100番のポリエステルの糸でタタキました。どれくらいの耐久性があるかな。シャツには、襟の後ろなどにも破れやスレがありました。少しでも長くお気に入りが着られますように。

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