当店で活躍中の特殊ミシンを紹介します。
YAMATOのCM-251クラス 単環スクイ縫ミシン。これは、すくい縫いだけをするミシンです。
すくい縫いとは、縫い目が表に出ないようにヘムをまつる縫い方です。
お直し屋さんでは「ルイス」と呼ぶ
お直し屋さんでは、すくい縫いのミシンのことを「ルイス」と呼ぶところがあります。
洋服のお直し屋さんでバイトした時、初めてルイスという言葉聞きました。ルイスって何?と思って調べたら、すくい縫いをする機械のことを指しているということがわかりました。
もともと、アメリカのルイス社が開発した元祖すくい縫いミシンらしく、社名である”ルイス”がいつのまにか日本ではすくい縫いをするミシンという意味を表すようになったようです。
https://misinkan.com/sukui/index.htm
ちなみに英語で「すくい縫い」は「Blind Stitch」と言います。
すくい縫いが使われてる洋服の箇所
裾の始末に使われます。たとえばスーツのパンツ・スラックスの裾。カジュアルな洋服にもよくみられます。ワンピースの裾などにもあります。
縫い目が表にでないようにしたい時に使われるので、高級感を出したいものに使われます。
まつり縫いとすくい縫いの違い
まつり縫いもすくい縫いもブラインドスティッチです。表に縫い目が出ないように布の表面を一定間隔ですくって縫い付ける方法です。
まつり縫いは、手縫いの時に使われる単語です。機械のすくい縫いとは違い、糸が切れたとしてもそこからすべてが解けるということはないです。
すくい縫いは、機械で縫うときに使われることが多い単語と思います。手縫いと違い、1本の糸で生地を少し絡めながらチェーンを作って編んでいくので、一か所ほどけたら、そこから全て解けてしまうことがあるので注意が必要です。
すくい縫いの仕組み
このすくい縫いミシンは、上糸1本だけで縫います。通常ミシンは、上糸があって、下糸があって、上糸が針で布を通ったときにできるループに下糸が通って、縫う、ということになります。
なので、このすくい縫いは、縫うというより、1本の糸で生地を少し絡めながら編んでいく、というのがしっくりきます。
編んでいるので、どこか糸が切れてしまったときが大変です。
長い糸が出ていると思って糸を引っ張ると、ぴろぴろぴろ~と、全部ほどけてしまいます。
すくい縫いだけの料金
解けてしまったら、ご自身でまつり縫いをしても良いと思いますが、まつり手縫いは手間暇かかります。すくい縫いだけのご依頼も承れるのでぜひご相談くださいませ。
- スラックス すくい縫いだけ 800円
- スカート すくい縫いだけ 1000円
糸の色が当店にあるものでOKであれば、翌営業日にはお渡しできます。
ぜひご利用くださいませ。