Alter, Repair & Upcycle お直し・リメイク例

衿のすりきれ お直し repairing damaged collars

衿のすり切れのお直しを紹介します。

表は擦り切れていても、裏はきれいな状態が多いので、きれいな裏側を表側に反転します。

  1. 擦り切れたところをミシン刺しで補強して、反転。3500円。
  2. 擦り切れた部分に別布を利用する。5000円。
  3. 2で、ボタンダウンシャツの場合、6500円。

新しいシャツを買ったほうが安上がりだ!というご意見は、ごもっともです。

これは、思い出のあるシャツで捨てられないなど、可能であればもっと長く着たいという大事なシャツをお直ししたい方を対象としたものです。

おうちにミシンがあるし、時間もあるし・・・自分でやってみたい!という方のためにちょっと工程を紹介します。

  1. 分解
    ▼ まず、襟を外します。最初に、衿台のステッチをほどきます。
    厚手のシャツの場合、糸が埋もれて解きにくいので、目打ちを利用するにしても、ステッチの糸と間違えて生地を切らないように注意が必要です。

    ▼ 次に、 衿台の内側をほどきます。

    ▼ ここで終わりかと思いきや、仮留のステッチもあるので、それも丁寧にほどきます。
  2.  ミシン指し
    ▼ この、擦り切れた部分をミシン刺しで補強します。

    ▼ 今回はあて布に幅広のバイアステープを利用しました。

    ▼  布の縦と横が合うようにカットして、ずれないように、両面接着テープを短くカットしてアイロンで留めています。

    ▼  90番のスパン糸と9番の針に替えて、メモリを「1」にしてミシン刺しをします。
       
    ▼  生地の目に沿って、横と縦、擦り切れが目立たなくなるまで、縫います。
  3.  衿を縫いもどします。
    ▼ ミシン刺しは終わったので、糸と針を戻します。
    糸は50番か60番のスパン糸、針は11番。
    外した衿、ずれないように、縫いとめます。ミシンのダイヤルを「5」にします。
       
    ▼ 次に、衿と外側の衿台をずれないようにダイヤル5で縫い留め、そのあと、内側の衿台、衿、外側の衿台を縫い合わせます。
    ずれやすいので、仮縫いをしてから縫うことをお勧めします。
    ミシン刺ししたほうが裏になるように。縫い幅のメモリは2.5くらいで。
  4.  仕上げ
    ▼ 最後に、衿台を縫い合わせます。

    ▼ アイロンをかけて出来上がりです。

    ▼裏はこんな感じです。ミシン指しなので、触ると若干の硬さはあります。

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