今回は、メンズのパンツでも、カジュアルパンツのウエスト詰め(-4cm)を承りました。
以前、スラックスのウエスト詰めについて書きましたが、スラックスは、あらかじめ詰めたり出したりすることを想定して作られているのに対し、カジュアルの既製服は、そのように作られてるものが少ないです。むしろ、コストダウンのためファクリックコンサンプションを抑えてより多くの製品を作るでしょうから、縫い代は少なめ、grain line(布の縦の線)がズレて作られてるもの(←これちょっとがっかり)が多く、またデザインも豊富(←これはステキ)。
要は、お直しを想定して作られていないため、お直しが難しいケースが多く、ひとつウエスト詰めと言っても、値段もデザインによって変化するということが言いたいです。
このカジュアルパンツのウエスト詰の金額は、
- カジュアルパンツのウエスト詰め 2625円
- センターバックループ 210円
- ベルト別布仕様315円
- パイピング 210円
- ループを外して中心線を印つける
- ベルト別布にあるタグを外して、ウエスト部分解く
- 中心線の印をつけてカットする。
- お尻のトップステッチを解いて、ウエストからお尻まで、縮めたい分印をつけて縫い、パイピング外します。
- 表のベルト部分、中心を折り、-2cmのところに印。縫って縫い代1cmのところでカット。角も切ります。
- ここで、糸を白に変えて、ベルト内側の別布のところも同じようにして縫います。
- 糸は白いまま。お尻の部分、詰めたのでカーブが多くなり元のバイアステープでは足りないので、別のバイアステープをプラスし、縫い代を元のようにパイピングで始末します。
- 糸は白いまま、表ベルトと内側の別布ベルトを合体させます。
- お尻のトップステッチを縫います。今回同じ色の糸30番がなかったので、ポリ#50を上糸に2本使いました。
- 糸をネイビーに変えて、ネームタグを縫いもどします。
- 糸を表地の色の糸に戻して、存在をうっかり忘れてしまいそうな、最初に外したセンターバックのループを、ベルトと本体の間にはさみ縫い、縫い代のところに、洗濯タグを付けます。
- ベルト部分もトップステッチ施されていたので、上糸を2本にし、下糸を別布と同じ白にし、表から縫います。
- 下糸を上糸と同じ色に戻して、ベルトの上の部分のトップステッチを縫います。
- ループを縫いとめます。もともとかんぬきで留められていましたが、今回は3往復のステッチで留めました。
出来上がり!