ロットリングはドイツの製図用のペンです。そんなことも知らない私は、ただただ細く描けるペンが欲しくてアマゾンで注文し、届いてすぐ使ってみたものの、てんでインクが出ず、泣きながら引き出しにしまい、それから5年半ほど寝かしました。読み方もロトリングと思ってた。
I bought a rOtring pen at Amazon 5 years ago. Unfortunately, the ink didn't come out. I didn't know how to use the pen properly. Actually, I didn't even know there was "a proper way" to use "a pen".
引き出しの整理をしていて、出てきたロットリング0.1㎜。人に譲るにしても使えなかったら申し訳ないので、まず使えるかどうか、洗浄してみることにしました。
Lately, I found the pen in a drawer. I think I could return the pen but obviously I didn't. Thinking to sell it at mercari, I wanted to make sure if it is broken or not. So, I decided to wash the nib. The washing adviser was my husband. He were kind of excited seeing this pen. He used to use it a long long long time ago, telling me how hard to use this pen.
分解 taking the pen apart
キャップもスクリュータイプで、ひねって外します。インクのところはカッチカッチになってますが、一度お湯で温めるなどすると多少はずれやすくなります。
Putting it into a hot water makes easier to separate the nib from the ink cylinder.
超音波洗浄機での洗浄 washing rOtring with ultrasonic cleaner
食器用洗剤を少しいれたお湯で洗浄しました。超音波洗浄機に直接ペン先を入れない。洗浄用の容器を準備する。小さめのガラス容器にペン先を入れて、そのガラス容器の中の水を頻繁に交換すると、水が黒くなるたびに超音波洗浄機本体に入ってる水を交換しなくても良い、という夫のアドバイス。
TIPS: Do not put your pen directly into an ultrasonic cleanser. Use a glass container for washing it so that you don't have to change the water in the ultrasonic cleaner each time the water became black. It is easier to change only washing water in the glass container.
食器洗剤のキュキュットを使いました。80ml~100mlくらいの水に小指の爪ほどもないくらいの量のキュキュットを入れました。テキトウに入れていたので、毎回の量は違うと思います。
洗剤を入れてもいいの??ペンに影響しない??と疑問だったのですが、水だけだと表面張力が大きく、液が細かい部分に入り込みにくく、界面活性剤を入れることで表面張力が小さくなり、細かい部分に液が入り込んで洗浄しやすくなるそうです。身近にある界面活性剤として食器用洗剤を私は使いましたが、他に、石鹸、シャンプー、ビオレUなど、家庭用洗剤であれば中性、アルカリ性、弱酸性関係なく使えるそうです。が、試される方は自己責任で行ってくださいませ。
Compared to washing with just water, adding a little bit of detergent makes the surface tension small and able to wash tiny parts finely. Any household detergents which labeled as surfactant could be used. But, if you try that, please do at your own risk.
過程 Procedure
だいたい2時間くらいかかりました。色々調べたり話をしながら手探りな感じで行ったので、下に書かれてる超音波洗浄の合計時間に比べて長いです。ヒーターが付いている洗浄機でヒーターを付けて洗浄しました。なかったらお湯でも良いと思います。
It took totally about 1~2 hours. Turned on the heater all ultrasonic cleaning procedures. You can use hot water instead.
- 3分を2~3回 3min 2 or 3 times
→ インクタンクの部分を取るのに温めました。なんとかひねって取ります。
To remove the ink cylinder. After making it warm, hold the connected parts tight and twit it little by little.
真っ黒になった水を取り替えて洗浄を繰り返します。
Change the black water to new one several times.
- 3分を2~3回 3min 2 or 3 times
→ ペンの首の部分?からインクがにじみ出てきました。
The ink getting out from the cylinder. - 5分を3回 5min 3 times
→ 中の玉?棒?がカシャカシャいうようになりました。
Able to hear the stick or ball moving sounds - 5分4回目 4th round of 5min
→ ペンの先っちょからインクが出始めた!ちなみに、この時50度弱。
Finally, the ink started to come out from the nib. 50 degrees Celsius at this time.
もともとのインクを付けて描いてみたらインクが出ることは出るのですが、だいぶかすれてきたので、新しいインクに付け替えてみたらしっかり描けました。
Set a new ink. I could draw fine lines.
そして、このペンは、紙にたいして垂直に持たないといけないのと、いちいち振りながら書かないといけないそうです。
Facts about this pen. You should hold this pen vertically and often shake it when using it.
代わりになりそうなペン
当時は、とにかく細く描けるペンを探してこのペンにたどり着いたのですが、私には手に余るものでした。そこで代わりに見つけたのはパイロットのハイテックCコレトの0.3㎜です。
I couldn't use the pen properly at that time so I found and used another pen for drawing really thin lines. It is "Hi-tec C coleto 0.3mm".
アマゾンではなく文房具屋さんで買いました。自分で好きな色を組み入れることができるやつです。
I bought it at a stationery store in town. Not at Amazon.
細いペン、私の場合は仕様書に使いたかったんですね。私が見て理解すればよいものだったので、そんなに精密でなくてもよかったと言えばよかったのですが、私が理解するためには、やっぱり細かく描いといてくれないと、なんだっけ???ってなっちゃうもんで。4分の1尺でウェアを描いて、それに取り付けるものを描くのに、限りなく細いのが必要でした。例えば実寸1㎝の間を4分の1で描くのに2.5㎜になりますが、0.5mmのペンだと太すぎてしまって間がおよそ見えなくなっちゃうんです。細かいメモも、字が太いと何を書いているのか読めなくなるし…。なので、妥協しての0.3㎜でしたが、使ってみて0.3㎜で十分だったなぁと思います。私の癖のせいかもしれませんが、やっぱり描き始めなど、インクが出てすぎて?若干太くなってしまうことはあります。でもまあ、描きやすくて良かったです。
The touch of beginning becomes bold sometimes because of my writing way maybe. Still, it is good enough for me.
ついでに、細く描けるペンの他にステッドラーのシャーペン0.3㎜を買っていたのですが、もっと細い0.2㎜のシャーペンがあることを知り、ぺんてるの0.2㎜シャーペン、orenz(オレンズ)を買いました。
By the way, I also got a STAEDTLER mechanical pencil 0.3mm when I purchased the rOtring.
Later, I found thinner one which is "Pentel orenz 0.2mm".
これも使ってみて描きやすかったです。0.1㎜の差ってやっぱりあるんだなぁと思いました。
I liked it better. Only 0.1㎜ difference but I assumed that it is a big one.
ネットで色々買える時代ですが、その代わりオプションが増え、知識不足で宝の持ち腐れになってしまうものを買ってしまうという。
これから買い物はじっくり下調べしてから買うことを肝に銘じます。