ルコックゴルフウェアの裾上げをしました。裾上げ済みで何度かお洗濯をした後の色違いのパンツ(紺色)と同じ長さにしてほしいとのこと。
お直ししたい方(白色)は新品で、洗濯したら縮むかもしれないとのこと。ご自身で測られて、白と紺の長さの差が12.5㎝だったから、縮みを考慮して10㎝詰めて欲しいとのご依頼でした。
タグを見たら綿と化繊の半々くらいだったので、2.5㎝も縮まないかもしれないと思い、それを告げて、12.5㎝と10㎝の間を取って、11.5㎝詰めることになりました。
その後、作業をするときに、思うことがあって、合わせる方の紺色のパンツにアイロンをかけました。新品はアイロンかかっているので、参考にする方も条件を近いものにしないと大きな差になって危ないと思ったからです。紺色の股下を測って、白い方に合わせると、-11.5㎝でした。なので、1.5㎝を縮むとして、結局-10㎝詰めることにしました。
新品はアイロンをかけているような状態なので、紺色もそれに合わせてみてよかったです。アイロンをかけると、1㎝くらいの違いは出ますね。
どれくらい縮むのかは実際に洗濯しないとわからないので、今後のお洗濯で乾燥機にかける予定のある方は、新品でも一度洗って乾燥機にかけてからお持ちいただくと安心して裾上げができます。
ヘム3.5㎝、フレアパンツ裾上げの工程紹介
ご依頼の内容とパンツの特徴
- 紺色のパンツと同じ長さにして欲しい。
- 元と同じように青い糸で縫って欲しい。→当店にある一番近い糸、シャッペスパンの太さ30番、色は#92を使いました。
- フレア
- ヘム3.5㎝
三つ折りタタキ 20㎝幅以上 800円
(※テーパードの場合、裾がすぼまってるパンツは1000円になります。)
仕上がり線とカット線を引く→折り返してはみ出してる部分を測る
ヘムが3.5㎝、1.5㎝くらい織り込んだ三つ折りにしたいので、仕上がり線から5㎝のところをカットしています。
フレアでヘムの幅が3.5mと太いので、3つ折りした時にスムーズに縫えるように工夫が必要です。
仕上がり線で折り返すと、3.5㎝のところ、両サイド3㎜ほどはみ出しています。
フレアの裾を三つ折りに縫うための工夫→縫う→アイロンで仕上げる。
裾から5㎝にあるステッチをスタート地点にし、3.5㎝下、3㎜内側を着地点として縫います。そこから、また元のステッチまで、全体的に「く」の字を書くように縫います。
両サイド、合計4か所そのように縫います。ちなみに、テーパードの場合は、これに元のステッチを解くという作業があるので、プラス200円になります。
仕上がり線に合わせて三つ折りにしてアイロンをかけます。その後、縫います。裾から3.3㎜くらいのところを縫いました。縫ってる間にずれないように、裾幅3.5mをキープできるような目印があると安心して縫えます。細いマスキングテープを目安線として使いました。
最後にアイロンをかけて仕上げました。
お客様から「サイズいい感じです」とご連絡いただいて、安心しました。ありがとうございます。